歯のコラム

むし歯の予防

歯ミガキ

歯磨きといっても人それぞれやり方は異なります。歯医者さんでその人にあった磨き方を聞きましょう。特に虫歯ができやすく治療も大変になるのが歯と歯の間です。歯と歯の間を丁寧に磨くことが虫歯予防の最重要ポイントです。

間食の取り方

ムシバの出来やすさは間食の回数に比例するといっても良いでしょう。ジュース1杯でも間食1回、クッキー1枚でも間食1回、1日に何回間食していますか?ムシバの多い方は知らないうちに間食の回数が多くなっているはずです。間食の取り方にも注意を向けましょう!

フッ素

フッ素は歯の表面を覆うエナメル質と結びついて歯の表面を硬くし強くしてくれます。
歯科医院で塗布するフッ素は3か月に一度くらいで効果を出す高濃度のフッ素ですが、それに加えて毎日の歯磨きの時に使用する歯磨き粉にも現在ではたいていフッ素が入っています。2017年から1500ppmを上限とする薬用歯磨剤が医薬部外品として承認されました。
それにより虫歯予防効果は6%も増加すると言われています。

高濃度フッ素は次のような方におすすめです。
1.歯根露出、知覚過敏が気になる方
   エナメル質や象牙質を強くし露出した根面をコーティングして症状を緩和してくれます。

2.高齢者の歯根部のムシバ予防
   加齢や歯周病により歯肉が下がってしまうと歯根が露出してしまいます。歯根はエナメル質がないためにムシバになりやすくムシバ予防は必須です。

3.成人女性
   女性はあらゆる年齢において男性よりも唾液分泌量が少なく唾液緩衝能も低いためムシバリスクが高いのです。

注意)6歳未満の子供には高濃度フッ素を含む歯磨剤は使用をお控えください。
   高濃度フッ素入りの歯磨剤の対象年齢は15歳とされています。
   お子様の歯磨剤は500~1000ppmのフッ素入り歯磨き粉がおすすめです。

当院では15歳以下のお子様については、定期健診時、治療終了時に、無料でフッ素を塗布しています。

キシリトール

キシリトールはお口の中のムシバ菌の力を弱くしてくれる大変優れた甘味料です。キシリトールはむし歯を作る原因の酸にほとんどならないだけでなく、むし歯菌の働きを抑える効果もあります。
歯科医院専売のキシリトール100%ガムを1日5粒、2ヶ月間続けることでお口の中のムシバ菌の作用がかなり低下することがわかっています。

乳酸菌サプリメント

口内の悪玉菌を善玉菌に交換する乳酸菌サプリメントは虫歯予防や歯周病予防にも効果的です。気軽に毎日の健康習慣として活用することをお勧めします。

バクテリアセラピー

バクテリアセラピーとは虫歯菌(ミュータンス菌)や歯周病菌を特別な乳酸菌Lロイテリ菌で抑制する新しい予防医療技術です。
歯科で予防といえば歯磨きだったのですが、今や予防歯科先進国のスウェーデンからやってきた乳酸菌(L.ロイテリ菌)を摂取することによって口腔内や体内の善玉菌を増やし虫歯や歯周病、その他の病気を未然に防ぐ乳酸菌療法を導入しました。

投薬や手術などせず、もともと人の体内に常在していた優れた善玉菌を摂取し体の中の菌のバランスを健常化させ、口腔内から全身の免疫力を高めます。

期待できる効果・虫歯菌、歯周病菌の減少
       ・口臭の減少
       ・アレルギー症状の緩和
       ・便秘の改善、ピロリ菌の減少
       ・免疫力を高め風邪などにかかりにくくなる

バイオガイアジャパンのタブレットは一日一錠を就寝前にゆっくりなめるだけ。約一か月の摂取で高い効果が報告されています。
ヒトの母乳由来のL.ロイテリ菌が配合されており副作用はなく小さいお子様からお年寄りの方までどなたでも摂取できます。
バクテリアセラピーは予防歯科の大きなサポートになります。歯科治療や定期的なメインテナンスに加えて良質な乳酸菌を摂取することでお口から全身の健康維持に大いに役立つものと考えられています。

お子様の虫歯を防ぐための7つの生活習慣

1.歯磨きとうがい
  虫歯のできやすい部分を重点的に磨きましょう。歯間にはデンタルフロスを使うのもよいでしょう。

2.ダラダラ食べないように
  3度の食事以外に、おやつは一日一回(多くても二回)時間を決めて規則正しい生活リズムを作りましょう

3.ジュースやスポーツドリンクをやたらと与えない
  多量のブドウ糖が含まれているため虫歯の原因となりやすいです。発熱時など脱水症状の心配があるとき以外は与えないようにしましょう。のどが渇けばお茶かお水と決めましょう。ジュースはおやつの時か食事の後と決めておくのもよいでしょう。

4.よく噛むように食事の工夫をする
  噛む回数を増やすような素材や切り方を選びましょう。食物繊維が多いものは繊維が歯の表面の汚れを落としてくれます。硬い食べ物はよく噛むので唾液が多く出るようになります。唾液は汚れを洗い流しさらに唾液の成分のカルシウム・フッ素により歯の再石灰化が行われ、溶けたエナメル質を治してくれるのです。

5.フッ素・キシリトールを生活に取り入れる
  フッ素は歯の質を強くします。キシリトールは虫歯菌を弱らせてくれます。どちらも過信するのはよくありませんがそれぞれの効果を上手に生活に取り入れてください。

6.断乳のすすめ
  1才半をすぎると虫歯菌が口の中に定着している可能性があります。母乳は時間をかけて飲む可能性が高いのでダラダラ食いにつながります。(哺乳瓶のミルクも同じ)

7.甘いものは3歳半まで控えめに
  低年齢児の味覚は未発達なのでこの時期に甘みの強いものを与えると虫歯になりやすいだけでなく味覚の発達が妨げられ好き嫌いの多い子供になってしまいやすいです。

小さいお子様がいらっしゃるご家庭の方へ

当院ではマザーズ・タイムを設けています。小さな赤ちゃんがいて、治療に行きたいけど、預かってくれる人が、なかなかいませんよね。そういうお母様方のために、優先の診察時間を作っています。
このときなら、赤ちゃんが大声で泣いても、気兼ねはいりません。もちろん、スタッフもできる限り、注意して赤ちゃんを見守ります。
毎週 火曜・水曜 11:30~12:00

歯周病の治療方法

SRPなど機械的歯面清掃
 軽度の歯周病や予防的な歯科治療の場合は従来からの方法である「歯石除去」などのいわゆる「歯のクリーニング」と正しいブラッシング法をマスターすることで改善・維持できます。

高周波治療
 歯周ポケットの中の細菌を高周波により殺菌する治療法です。歯茎が腫れているときなどに有効です。

歯周外科
 歯周病が進行している場合で上記の歯科治療などによりなかなか改善しない場合や早期に歯茎の形態などを改善する必要がある場合などに麻酔下で、歯茎の整形手術を行うものです。術後もすぐに食事など可能で特別強い痛みなどもほとんどの場合ありません。

薬剤療法
 今まで歯周病というのは薬では治らないと言われていましたが従来の歯周病菌といわれる細菌以外にカンジダというカビも原因であることがわかってきました。
従来からわかっていた歯周病菌とカンジダの両方を薬によって少なくしていくことで短期間で歯周病の症状が改善できるようになってきました。飲み薬と塗り薬の併用による治療です。ただし、保険治療適応外治療になります。

妊娠中の歯の治療

1.治療の時期を選ぶ
  妊娠中期(5~8か月)であれば、歯科治療についてはほとんどの方が問題なく治療できます。妊娠初期・後期は応急処置または簡単な処置のみにすることが多いです。

2.エックス線撮影
  防護エプロンを腹部に着用すればおなかの赤ちゃんへの影響はありません。心配ご無用です。特に歯科のレントゲンは放射線量が人体に影響を及ぼすレベルではありません。

3.治療時の姿勢
  治療イスをあまり倒しすぎないように楽な姿勢をとってもらえるようにリクエストしましょう。
  山本歯科では診察台をできるだけ倒さないで治療しております。

4.麻酔
  歯科の麻酔は局所麻酔なので通常量の使用では母子ともに全く影響ありません。通常より痛みがないように配慮して行いますのでリラックスして治療をお受けください。

5.投薬
  原則として妊娠中は投薬しません。ただし、痛みなどの症状が強い場合は我慢することがお腹の赤ちゃんには逆に悪い影響を与える場合があるため産婦人科の先生と相談のうえ投薬することがあります。

6.たちくらみ・頻尿・つわり
  妊婦さんは急な姿勢の変化によりたちくらみを起こしたり、トイレが近くなったり、つわりで嘔吐反射が強くなったりします。治療イスから立ち上がるときはゆっくり立ちましょう。またトイレは我慢しないで治療中でもトイレに行きたいことを伝えてください。

7.治療方法
  妊娠中期はほとんどの歯科治療が可能です。ただし抜歯などの外科的な治療はできるだけ避けるようにします。

麻酔について

歯科で行う麻酔について

歯医者ではむし歯を削ったり、抜歯したり痛みを伴う治療が非常に多いです。
そういった歯科治療を少しでもしなくて済むように普段から虫歯予防、歯周病予防対策が必要になりますが、不運にも治療が必要になったとき歯科治療の痛みをできるだけなくすためにする麻酔そのものが痛いという印象があるのではないでしょうか?
自慢にはなりませんが私もいろいろ歯の治療を受けてきましたので麻酔の痛さもよく知っています。
山本歯科では麻酔にも十分注意を払っています。
麻酔の前に表面麻酔剤を塗りますが、それもよく効く表面麻酔剤を使用し注射針も一般的に使われているものよりも細いものを使用しています。できるだけ麻酔での痛みを無くすることにも工夫しております。

麻酔が効きにくい場合とは

麻酔の効き方には個人差や歯の状態により差があります。麻酔が特に聞きにくい場合は、歯茎が腫れている、痛みが強い場合があげられます。痛みが強い場合は、痛い歯の近くは血流が豊富になり麻酔薬が血流によって全身に流されてしまうために効きにくくなります。痛みが出る前に治療しなければ麻酔が非常に効きづらく痛い思いをしなければいけない場合があります。

また、一般的には下顎の奥歯の近くは歯の植わっている骨がほかの部分に比べ分厚く硬いので麻酔が効きにくい場合があります。体格のいいかたや、歯ぎしりや食いしばりの強い方なども顎の骨が分厚く硬くなっている場合がありますので、そういった場合は麻酔が効きにくい場合があります。

歯科の麻酔は普通は浸潤麻酔と言って歯茎に麻酔し、その成分が顎の骨に浸透して歯の神経の近くまで到達すれば効きます。浸潤麻酔で効きにくい場合や、効かないことが予測される場合などは、伝達麻酔と言って歯の神経の近くに直接麻酔する方法や、歯根膜麻酔と言って歯と骨の隙間に麻酔して神経の近くに到達させる方法などもあります。

アマルガムについて

アマルガムとは銀・錫・銅・亜鉛・水銀などが主成分の合金のことです。アマルガムの中に含まれる水銀は人体に有害な物質の中でも毒性が強く、歯科治療でアマルガムを充填している人の血中には通常の6倍の水銀が検出されます。そのためアメリカではすでにアマルガムを歯科治療から撤廃する運動が起こっています。
アマルガムは歯科治療には便利な材料のため日本ではまだまだ多く使用されていますが、山本歯科では開業以来アマルガムの使用を一切お断りしています。

顎関節症 (がくかんせつしょう)

1.口を大きく開けたり閉じたりする時に、アゴがカクカク音がする。
2.指3本を立ててお口に入らない。(口が5cm開かない)
3.口を開け閉めのとき、痛みがある。(だるい)
このうちのどれかが当てはまる方はアゴの関節が悪くなっている可能性があります。
顎関節症は主にアゴの筋肉にストレスがかかることで発症します。顎関節症が進むと偏頭痛、肩こりなどを併発する事が多いです。
10代後半から30代の女性に多く見られます。一般的に精神的ストレスに対して弱いとされる若い女性は夜、寝ている間に食いしばり・歯ぎしりなどを知らないうちにしてしまって悪化することが多いです。

治療法
1:アゴの筋肉を柔軟にするためのストレッチをします。
2:マウスピースによって筋肉のストレスを取り除いていきます。
3:かみ合わせの調整によりアゴの負担を軽減させます。

くさび状欠損(摩耗症)

歯と歯肉の境目のエナメル質が削られて象牙質が露出している部分がくさび状にえぐられた形態をしていることから「くさび状欠損」と呼ばれます。

犬歯や小臼歯の頬側に多くみられます。
症状はエナメル質が削られて、その内部の象牙質が露出することでさらに中にある歯の神経を刺激しやすく痛みを感じたり冷たい飲食物を口にしたとき歯がしみる知覚過敏症状を起こすことがあります。
数本の歯で連続して認められる場合が多いです。
原因は歯ブラシの動かし方が大きすぎたり、強すぎるちからでブラッシングしたり、粗い研磨剤入りの歯磨き粉を使用した場合など不適切なブラッシングにより生じることがほとんどです。
治療法は、程度の軽い場合はブラッシングを指導することで経過を見ることが多く少し進行すればレジン(プラスチック)などで修復します。削られている部分が神経に近い場合などは根管治療の必要なこともあります。
歯ブラシの正しい使い方をマスターすることや研磨剤の入っていない歯磨き粉などの使用により予防することができます。